沖縄の旅(インスタ向けではない方)
どうも。
数日前に、沖縄に行ってきました。
美しい海と空。
美味いステーキ屋と、そこにいた沖縄の数の数え方を教えてくれる面白いおっちゃん。
キレイで快適で激安の宿。格安航空と合わせて2泊の宿・飛行機代が3万円を切る学生に優しい世界。
夜中にみんなでナンジャモンジャ。ジュースとお菓子を買い込んで飲み食い自由にやりながら延々と話す。
楽しい思い出がたくさんできたのは確かです。そして、学んだことも多かった。
そもそも、なぜ沖縄に行くことを決意したかといえば、大学の講義の影響が大きいです。津田大介氏(ネットではよく炎上されている方として有名ですが…面白くてアツい現場の方なんですよ!)の講義の中で沖縄を題材としたドキュメンタリーを10本弱見たのかな。
その中にはBPOの審議対象となった例の「ニュース女子」もちゃんと入ってました。その上で、君たちはどう考えるのか?という最終レポートが課され、私は無事にAをいただいたわけですが、これは沖縄に実際に行かないわけにはいかないだろうと。要は、世に言う「意識高い系」と揶揄されても仕方ない存在なわけです。まあ実際、揶揄されても仕方ないと思うし、その上でただのいわゆる「意識高い系」で終わるつもりはない、とも思うわけですが。
さて、では私は何を沖縄で学んできたのか。
例えば、頭上を戦闘機が飛び交う世界を私たち本土に住む人々は想像できるでしょうか。(写真は撮れませんでした、残念。)
日本の国旗だけでなく、アメリカの国旗も一緒に掲げられているのが当たり前、ということはどうでしょう。
この2枚の写真は同地点から向きを変えて撮ったのですが、このように幼稚園および小学校と基地がフェンス1枚を隔ててすぐ隣にある世界はどうでしょう。
(ちなみに写真の中でチャリを漕いでるのが私の仲間たちです。レンタサイクルで那覇から普天間まで片道約1時間半から2時間かな。さすがに疲れた。)
最後の写真にはちょっとしたエピソードも。
私たちが到着した時、ちょうどヘリが飛んでいるところで、その爆音たるやすさまじいものでした。そしてヘリはホバリングを始めます。おそらく着陸訓練でしょう。その頃子供たちは授業中。というか、果たして授業になるのか。外にいた子供たちはみな、手で耳を押さえていました。
他にも、沖縄は実はアップダウンの激しい地形であるとか、米兵向けだったであろうレストランがつぶれていたりとか、海兵隊のパトカーが普通に道路を走っていたりとか、国際通りの裏路地の趣深さとか。
こんな風に自己の常識や価値観を少しずつ壊して再構築することができるのが、一観光客として各地へ赴くことだと思っています。これは明らかに友人に勧められて読んだ東浩紀氏の思想の影響なのですが。とにかく、あくまでこれは右とか左とか関係なくて。
最近、偏向報道だとかよく叫ばれてますけど、結局のところはメディアの報道を鵜呑みにするなってだけの話ですし、自分で足を運べる(かつこのような一般的には「何が面白いの?」と言われてしまうことをやる気がある)方はぜひ行ってみてください。少なくとも、何の考えを持つこともなく、何の言葉の配慮もすることなく、「基地は沖縄に置いとけばいいんだ」的なことを言うことはできなくなると思います。実際、私もこの文章の中で基地の是非については全く言及していないわけです。簡単には語れないから。簡単に語る人はごく一握りの事情通とその他大勢の間抜けだと思っていいでしょう。とはいえ、いつまでもスタンスを決めないのも無責任との誹りを免れないので難しいところですが。
沖縄にはまた訪れるつもりです。次回は、今回行くことのできなかった北部へ。北部はより基地に関する事情が複雑になってくる地域ですのでね。じっくりと見て回れたらいいな。
ではまた。