総選挙と、AKB48とは。

どうも。

今年も近づいてきた総選挙。

あ、総選挙とはもちろんAKB48世界選抜総選挙のことです。国政選挙はまだ遠い(と踏んでいる)。

今年は現地で発表を見守るというチャンスをもらい、とても楽しみにしているわけですが、その楽しみな選挙を迎える前にちょいと自分の推しのPRと総選挙前のメンバーの行動について考えていることを少々書こうかと。

 

まず、僕の推しの子はこちら。

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SKE48チームE所属、熊崎晴香さんです。

6期生、現在20歳。学年的には僕よりひとつ上。

僕は元々、松井玲奈さん(2015年8月31日卒業)推しだったのですが、熊崎さんも気になっていました。そして玲奈さん卒業後は紆余曲折を経て熊崎さん推しになっております(まあほぼ箱推しですが)。

なぜ彼女が気になったかと言えば、もちろん一目見たときに可愛いと思ったのもありますが、安っぽい言い方になってしまうけれども、彼女には物語が見えたからです。そして、この「物語が見える」ということこそが、48グループの(ひいては秋元康プロデュースの)特徴であると僕は考えます。まあこのことは言葉を変えて多くの方が語っていますが。

熊崎さんの場合、研究生からチームEへの昇格が発表された直後、初めて立った大箱の舞台である2014年のさいたまスーパーアリーナでのコンサートで、ステージから転落する事故に遭ってしまいます。SKE48というグループは過酷なダンスレッスンで有名なのですが、熊崎さんもそれを乗り越えてやっとたどり着いた舞台でした。しかし、転落事故。骨折してしまい、長らく公演にも出られない日々が続きました。彼女をお披露目の時に見てから気にしていた僕にとってもかなり衝撃だったわけですが、ここでSKEの運営はきっちりした対応を取ります。熊崎さんのリハビリレポートのサイトを公式に立ち上げたのです(転落事故の責任は運営にもあるのである意味当然とも言えますが)。また、彼女はステージに立てない代わりに、Google+やブログでの発信に一生懸命であったように僕は感じました。

そしていよいよ復帰するといきなり15thシングル「不器用太陽」で選抜入り。(写真の1番右の子です。まだ少し幼いですね。)

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今でも僕はそんなことはないと考えていますが、「転落事故お詫び枠」なんて言われてましたね。よくそんなこと言えるなと思ってましたが。しかし、それが真実であるかのように、その後2作連続で選抜落ちを経験。それでも彼女は心を折らずにSNSでの発信や握手会を頑張っていました。そしてその努力は再び実を結びます。

18thシングル「前のめり」カップリング曲である「制服を着た名探偵」でセンターを獲得。この曲を歌うユニットの名称がドリーミングガールズであることからわかるように、彼女は期待の若手という評価を、その中でセンターを任せられるという評価を手に入れたのです。そして19thシングル「チキンLINE」から23rdシングル「いきなりパンチライン」まで連続で選抜入りを果たしています。

 

と、まあここまで彼女の歴史を振り返ってみたわけですが、やはりこれだけ目に見えて良い時期も悪い時期も経験してもなお在籍しているSKE48の若手は稀有であると言っていいでしょう。僕としては、これだけの苦しさを味わっても、もちろんそれを苦しいと言ってくれる時もあるのだけれど、パフォーマンスや握手会でそれを決して出さない彼女の底抜けの明るさに、笑顔に(、そして絶望的な滑舌の悪さに)惹かれてしまうのです。応援したくなるのです。

最後に、ぜひ握手会に行ってみてください。まず握力の強さにびっくりしますよ。笑 そして剥がしの人が剥がしてるのに手を離してくれないのはもはや当たり前です。すごく楽しませてくれます。そして当然ですが可愛いです。ぜひ。

 

ところで、最近SKE48のあるメンバーが炎上しておりましたね。そのことについての所感を最後に。超個人的意見ですし、科学的根拠も当然ないので戯言として流していただければ幸いです。ただ、書かずにはいられなかったので。

「1人500票は現実的」とまで言ってしまうのはなぜかと言えば、おそらく握手会対応とそれに伴う総選挙での成功体験「のみ」が彼女の拠り所になってしまっているからではないでしょうか。泥臭くてもいいじゃないかとは彼女の放った言葉ですが、その泥臭さはSKEムラ、48ムラの内側にしか向いていない。その点で同じく握手会対応を称賛される須田亜香里さんとは全く異なると思うのです。そしてこれは近年グループ全体で起きているいわゆる「票乞食」の原因とも繋がる気がします。

初期AKB48のメンバーは、それぞれに夢を持っていました。その夢に向かうためのステップとしてAKBは存在していた。実際、「国民的」などという枕詞がつくようになったのはBeginnerあたりからではないかと記憶していますが、AKBは今では考えられないほど弱小のアイドルグループでしたし、とにかくあくまでステップだったわけです。(これは決してAKBをなめていたとか軽視していたと言っているのではありません。AKBを辞めた後の自分を見据えていた(というより見据えざるを得なかった)のではないかということです。)秋元康も「AKBは芸能界の学校だ」というような発言をしています。

対して、近年のメンバーの中には「AKB48になるのが夢だった」と語る者も増えてきました。もちろんそれ自体が悪いと言っているわけではないし、かつその先を見据えているメンバーもいるでしょう。しかし、一部メンバーにとっては「AKB48の中の階段を昇ること」が至上命題になっているのではないかと思うことが僕としては多いのです。

もし、彼女に「芸能界」という規模の目線があれば、1人500票入れてもらうことのメリットがあまりにも少ないことは自明なはずです。1票を投じてくれる500人を増やそうとするでしょう。しかし、彼女は1人500票入れてもらうことを望んでしまった。手っ取り早く太オタに金を出させる方法を採ってしまった。(少なくともそう取られて仕方のないことと思います。)ここに僕はグループの変質を感じずにはいられません。そして、そういうメンバーを推す気にはなれない人間です。

ここまで厳しいことを書いてきましたが、彼女は本来、もっと外に目線を向けられるメンバーなのではないかとも思っています。もっと自分に自信を持てばいいのにと。彼女が総選挙の呪縛から放たれるのか、このまま終わっていくのかはわかりませんし、先述の通り推す気もないですが、ただ見守りたいと思います。

 

6月16日が、それぞれのメンバーにとって糧となることを祈って。